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中国の宇宙ステーション、軌道上で10年以上運行へ

人民網日本語版 2016年03月17日14:07

中国有人宇宙飛行事業の報道官はこのほど、宇宙実験室「天宮2号」を今年第3四半期に打ち上げ、2020年頃に中国宇宙ステーションの建造を完了すると発表した。環球時報が伝えた。

全国人民代表大会代表、中国科学院宇宙応用プロジェクト・技術センター高級顧問、中国科学院院士の顧逸東氏は、天宮1号、天宮2号および2020年に建造される宇宙ステーションの違いについて、「宇宙ステーションは全く新しい段階となる。天宮1号、天宮2号は主にさまざまな技術の発展に取り組み、経験を蓄積し、宇宙ステーションの建造と運行に備えることを目的とする。宇宙実験室は単一キャビンで、重量は8トンほど、宇宙飛行士による短期間の宇宙活動をサポートする。宇宙ステーションは3つのキャビンがドッキングする集合体で、各キャビンの重量は20トン級であるため、大型ロケットを開発する。これに成功しなければ、宇宙ステーションのキャビンを打ち上げ、宇宙ステーションを建造することはできない。宇宙ステーションの方が大規模で、ペイロードの積載能力が高く、軌道上で10年以上運行することになる」と説明した。

顧氏は、宇宙科学技術と経済・社会の発展、国民生活の改善のつながりについて、「宇宙科学とその応用は、産業のアップグレードの促進、新興産業の発展に対して重用な力を発揮する」と述べ、次のように例を挙げた。宇宙飛行士の骨粗しょう症の治療薬と技術が開発されたが、海外では治療薬が商品化されている。これは高齢者の骨粗しょう症の予防と治療に効果的であるが、中国にも類似する成果の転化がある。また宇宙ステーションで実施する微小重力流体、燃焼、材料、バイオ技術などの科学研究も、多くの産業の加工技術の改善、高効率クリーン燃焼、動力システムの性能向上、新たなバイオ製剤の開発、材料設計および新材料の開発といった応用と技術発展により、広い影響を生むことになる。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年3月17日

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