2016年3月16日  
 

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中国人の日本での薬品爆買い 全人代代表「中国には匠の精神が必要」

人民網日本語版 2016年03月16日13:48

中国全国人民代表大会の代表で、中国工程院院士、中国中医科学院の張伯礼・院長は14日、今年の春節(旧正月、今年は2月8日)期間中に、多くの中国人観光客が日本で薬を「爆買い」した現象に言及。「中国の製薬企業はその理由をよく考え、サービスを全面的に改善して、国民が安心して薬を使用できるようにしなければならない」と取材に答えた際に指摘した。京華時報が報じた。

張院長は、「今年の春節期間中、日本に行った中国人は約500万人で、消費額は60億元(約1050億円)。人気商品は、昨年が温水洗浄便座や炊飯器だったのに対して、今年は薬品となった点は注目に値する。中でも最も人気なのは、熱さまシートやバンソウコウ、風邪薬など日常的な薬だった。中国人はなぜ、日本に行ってこれらの薬品を買っているかというと、まず、日本の薬品は質が高く、安心できるから。次に、中国ではこれらの日常的な薬が手に入りにくいのに対し、日本では簡単に手に入るから。そのため、中国の製薬企業は現状をよく考え、世界的な目を持って医薬業界を見なければならない」と指摘した。

また、「中国の医薬産業が発展するにつれ、薬品の質、基準は大きく向上した。臨床合理用薬の規範も少しずつ構築されている。しかし、課題も残り、中国人が国外の薬品のほうが信頼できると感じる結果になっている。実際には、中国人が国外で『爆買い』している薬品は全て普通の薬で、中国にもある。しかし、国外の薬品のほうが信頼があり、ブランド性もサービスもいい。そして、パッケージも美しく、分かりやすい説明書がついている。そのため、私たち中国医薬の専門家も匠の精神を持ち、薬品の品質を向上させると同時に、きれいなパッケージ、分かりやすい説明書などを準備し、サービスを全面的に改善して、国民が安心して薬を使用できるようにしなければならない。そして、逆に外国人観光客が中国で薬品を『爆買い』する状況を作らなければならない」と、中国医薬の専門家として、このような現象に対する残念な思いを示した。


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