駐チェコ中国大使「大きな潜在エネルギーを放つ中国とチェコの協力」

中国の習近平国家主席のチェコ公式訪問を前に、馬克卿駐チェコ中国大使が人民日報に寄稿し、次のように指摘した。人民日報が伝えた。

中国・チェコ関係は互恵協力の大きな潜在エネルギーを放っている。習主席の訪問によって両国民の距離はより近づく。

多くの中国人はチェコに対して特別な親しみを抱いている。チェコは新中国と最も早く国交を樹立した国の1つだ。チェコの多くの専門家やエンジニアが万里をいとわずに中国に来て、課題山積の新中国に貴重な支持と援助を提供した。1950～60年代に両国協力の成果を体現した「中国・チェコ友誼農場」と「中国・チェコ友誼機械製造工場」は中国の業界ではほぼ誰もが知っている。

近年、両国上層部は大変活発に交流している。習主席とチェコのゼマン大統領は4回会談し、両国関係の良好な発展に重要なリーダーシップを発揮した。2015年9月、ゼマン大統領はEU諸国の元首として唯一、中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利70周年記念行事に出席し、中国国民の熱い歓迎を受けた。

両国間の経済・貿易・投資は空前の活気を呈している。2015年末時点で中国側の対チェコ投資は2年前の2億ドルから16億ドルへと急増し、チェコの対中投資総額も18億ドルに達した。昨年双方は「一帯一路（1ベルト、1ロード）」協力協定に調印し、中国にとってチェコは中・東欧地域における重要な協力パートナーとなった。

地方交流も爆発的に発展している。チェコのほとんどの州市は中国の省市と協力関係を構築。人、文化、科学技術、教育、観光、衛生などの分野で交流や協力の目玉が絶えず現れている。北京―プラハ間には直航便が就航し、チェコを訪れる中国人観光客は年30％以上増加している。中国医学はチェコに進出し、中国の旧正月行事もチェコの人々に好まれている。両国関係は国交樹立以来最も活発で、最も成果に富む時期に入ったと言える。

チェコでは植樹は協力が長く続くことを象徴する。2014年10月の訪中時、ゼマン大統領は両国の協力がリンゴの木のように深く根を下ろすことを願ってリンゴの苗木を習主席に贈った。習主席は「中国とチェコの協力は一面のリンゴ林と同様で、われわれはリンゴを収穫するとともに、さらに多くの木を植える必要がある。われわれは両国協力の苗木を手厚く守り、一日も早く林に育って大きな果実を結ぶようにする必要がある」と指摘した。その後、リンゴの木は両国元首の各会談で必ず言及される話題となり、新時期の両国の友好と協力における美談となった。

習主席は今回の訪問で返礼としてゼマン大統領に苗木を贈るが、具体的な種類は明かされていない。（編集NA）

「人民網日本語版」2016年3月25日