スイス紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングはこのほど、中国人観光客のショッピング目的の欧州観光ブームが欧州連合(EU)圏の高級品市場を支えていると指摘した。環球時報が伝えた。
コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーとイタリアラグジュアリー協会が発表した報告書によると、腕時計や宝飾品、衣類など欧州高級ブランド品の2015年における販売は5%成長し、各地で販売を伸ばした。その背景には中国の欧州旅行ブームと高級ブランド品の購入意欲の高まりがある。販売の3割余りが中国人によるもので、しかも毎年1〜2%のペースで増加している。
日本や豪州でも高級ブランド品市場はよく似た様相を見せている。日本ではここ2年は9%成長しており、世界的にも成長が著しいが、やはり中国人観光客の存在が大きい。
一方、中国国内の高級ブランド品市場はここ数年は停滞しており、中国人の高級品消費の4分1前後でしかない。高い関税はその要因の一つにすぎない。ベイン・アンド・カンパニーの専門家は、中国人が国内で購入する品目は少ないものの、世界の高級ブランド品市場全体で見ると成長を促す重要な原動力になっていると指摘している。(提供レコードチャイナ・編集SC)
「人民網日本語版] 2015年1月5日