職場では、女性は男性よりも出世が難しいものの、一旦管理職に就いてしまうと、男性よりもソフトスキルを利用してその業績を向上させる点で長けるようになる。ソフトスキルとは、心の知能指数(EQ)やコミュニケーション能力、リーダーシップ、管理能力を効果的に用いる能力のことだ。金陵晩報が報じた。
女性のEQは男性よりも高い
研究者が、2011年-15年の間の90カ国の管理職5万5千人のデータを分析したところ、EQの主な12項目の評価のうち、自分の感情をコントロールする知能では、男女差がなかったのを除いて、その他の全ての項目で女性の得点が男性を上回っていた。女性は男性よりも、EQやコミュニケーション能力関連のリーダーシップ管理能力を効果的に用いることができる。ある研究では、男性よりも女性のほうが優れている能力には、育成・指導、影響力、励まし型のリーダーシップ、トラブル管理能力、組織意識、適応能力、チーム内協力、成果サポートなどがある。
男性と女性の最大の違いは自己意識にあり、自己意識を頻繁に使用している女性は男性より86%も多い。また、頻繁に感情移入できる女性も男性より45%多い。一方、ポジティブという点では、男女の違いが最小で、頻繁に楽観的な態度を示す女性は男性よりも9%多いだけだった。
人間関係の処理でも女性が優位
研究では、管理職のEQの高さとそのチームのメンバーがその組織に残って貢献したいと思う長さには密接な関係がある。EQが高いリーダーは、メンバーが長期にわたって組織のために働きたいと感じる環境を作る。反対に、EQが低いリーダーは、メンバーの流出の原因となる。