2016年5月17日  
 

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通貨政策に徐々に現れる人民銀行の新たな調整方針 「権威筋」が語る中国経済

人民網日本語版 2016年05月17日10:41

近頃、「権威筋」が人民日報に頻繁に登場し、中国の経済運営やマクロコントロールなどに関する意見を発表したことが大きな話題になっている。中国のマクロコントロールの重要な手段である通貨政策もまた、高い関心を集めている。「権威筋」は、中央が定めた政策を保ち、「変形」させないようにする必要があると指摘する。全面的かつ正確、ありのままに中央経済政策会議の精神を貫徹実施し、穏健な通貨政策は真の意味で穏健を実現しなければならない。

中国人民銀行(中央銀行)は6日、「2016年第1四半期中国通貨政策執行報告」を発表した。これによると第1四半期、中国の穏健な通貨政策は比較的良い成果を収め、合理的かつ適度な流動性を保ち、実質金利の基本的安定が促進された。中国の通貨政策の現状は、人民銀行が1月8日の2016年業務会議で提起した「穏健な通貨政策実施」の決議を体現していると言える。中国は次なる段階として、引き続き適度に柔軟な、適時に予防的調整・微調整を行う穏健な通貨政策を行っていくとみられる。

▽2016年の通貨政策の現状

現在、世界経済の成長率は落ち込み、米国の利上げは幾度も延期されている。EUの量的緩和策は引き続き実施されており、新興国の成長は力不足で、疲弊がみられる。アジア太平洋地域は活力にあふれているが、ハイレバレッジのリスクが潜んでいる――。こうした状況の中、世界第2のエコノミーである中国の経済情勢とその動向が世界から注目を集めるのは当然のことだ。

2016年第1四半期の各種マクロ経済指標を見ると、中国経済の安定的な回復の兆しが徐々に見え始めている。投資の増加率は前年同期比10.7ポイント上昇し、インフレ圧力はやや緩和され、製造業・非製造業指数がいずれも上昇した。また、マネーサプライ(M2)は前年同月比13.4%増となり、新規融資も比較的速い増加を実現、中長期貸付の占める割合は比較的高かった。純資本流出の情勢はやや好転し、人民元相場も基本的に落ち着いている。こうした指標の変化の背後では、中国の通貨政策が安定期に入り、社会経済の発展と供給側構造改革に向け比較的整った通貨・金融環境を提供したことがプラスに働いているとみられる。


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