日本外務省ウェブサイトにこのほど、日本政府が将来的に中国人に最長で10年ビザを発給するという情報が公表されると、業界関係者の多くが中国人の訪日観光市場の将来的な変化について、個人の自由旅行が多元化、細分化する流れだろうとの判断を示した。また同時に、文化芸術鑑賞を目的とした訪日観光モデルがにわかに注目を集め始めている。2016年4月27日から8月22日まで、六本木にある日本国立新美術館ではフランスの有名な印象派の画家ルノワール展が開催されている。この展覧会でも中国人観光客の姿を目にすることができる。美術館の外には展覧会の視察のためにわざわざ訪日した中国のキュレーターたちの姿もあった。中国新聞網が伝えた。
北京からやってきた観光客の李さんは、訪日回数が増えるにつれて、景色を見たりショッピングすることだけでは満足できなくなったという。芸術に興味のある李さんは日本で規模の大きいルノアール展が開かれることを知り、ちょうどメーデー休暇のピークを避けた休暇を取れたのでこの展覧会を訪日旅行のメインに据えた。李さんはルノアールの作品の中でも世界的に有名な「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」を長い間その目で見てみたいと思っていたと語った。