2016年5月16日  
 

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ノーベル賞受賞者のゆりかご、京都大学の山極総長にインタビュー

イノベーション人材育成の鍵は「自由な校風」

人民網日本語版 2016年05月16日11:10

中国科学院と日本科学技術振興機構(JST)が主催する2016年中日大学フォーラム及びその関連イベントが、6日から10日にかけて北京と済南で開催された。中国と日本の有名大学24校の学長が科学技術のイノベーションをどのように推し進め、一流大学を創り上げていくかなどの議題について議論を交わした。フォーラム期間中、どのようにしてイノベーション人材を育成していくかという点ついて、日本のノーベル受賞者のゆりかごと呼ばれている京都大学の山極壽一総長に取材した。新華網が伝えた。

人類学と霊長類学における世界的権威でありながら、京大生からは「ゴリラの総長」と親しまれる山極総長。今回のフォーラムに参加した大学のいずれもが、科学技術のイノベーションとイノベーション人材、グローバル人材の育成が一流大学における主な課題であるという考えで一致していた。山極総長は京大におけるこの方面での理念や方法として、その自由な校風を挙げ、これこそが京大の大学創立からの基本理念であると紹介した。

学生が本当に興味を持っている事柄と学生自身の潜在力を啓発するために、京大では様々な試みがなされているという。一部の専攻はその他の専攻の単位と振替が可能であり、専攻の授業を含むほとんどの授業で名前による出席確認を行わず、他の専攻へ移ることも比較的容易だ。

こういった自由な選択の他に、山極総長は特に対話の重要性を唱え、「自学自習の提唱は独立した思考を提唱するというだけではない。同級生や教師、研究場所で十分に対話を行うことで、対立し、切磋琢磨して初めて新しい考えが生まれ、新しい協力が生まれることになる」と語った。


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