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外国メディアが中国の衛星を軍事用途と憶測

人民網日本語版 2016年05月16日13:58

中国は15日午前10時頃、酒泉衛星発射センターから長征二号ロケットで「地球観測衛星30号」を宇宙に送り込むことに成功した。政府メディアによると同衛星は民生用だが、西側のメディアと機関は中国の地球観測衛星を軍用偵察衛星の対外呼称とし続けている。今回の打ち上げおよび外部の憶測について、中国の専門家に取材した。環球時報が伝えた。

ある匿名の中国関係筋によると、2006年の「地球観測1号」から現在までに中国は「地球観測」衛星をすでに30基打ち上げ、巨大な地球観測衛星網を構築している。衛星の軌道上の寿命などを考えると、「地球観測30号」は寿命に達した衛星の後継機として打ち上げられた可能性がある。この専門家によると、一般に衛星の寿命は2~5年であり、こうした打ち上げは衛星網の機能維持の助けとなる。

中国政府側は「地球観測」衛星は科学実験と国土資源調査用だと再三強調しているが、西側のメディアと機関は憶測を続けている。英国の「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」は以前、「地球観測コンステレーション」は海洋の偵察・監視に用いられるとのアナリストの考えを報じた。

中国の専門家の考えでは、中国は広大な海洋国土と長い海岸線を持ち、海洋気候は中国東部、南東部への影響が非常に大きく、海洋モニタリングには大規模な観測が必須であり、その最も有効な手段が衛星だ。これについて批判や憶測を加える必要はない。中国は国土面積が広大で、防災・減災などの民生用観測を実施する必要もあるため、「地球観測コンステレーション」には海洋方向に用いられるものもあれば、陸地方向に用いられるものもある。

同専門家は「外洋に進出する中国の海空部隊は確かに宇宙からの情報を必要としているが、現時点で『地球観測』衛星が海洋偵察衛星であることを示す明確な形跡はなく、外国メディアの憶測は説得力ある証拠を欠く。現在中国側はすでに『高分2号民生用対地観測衛星』の解像度を公表している。最高で0.8メートルだ。一方、中国航天科技集団公司が2020年前後の完成を予定している商業地球観測衛星網は0.5メートルにも達する。これから推測して、軍用偵察衛星の解像度はさらに高いだろう」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2016年5月16日

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