明日6月9日は「端午節(端午の節句)」だ。数年前に韓国で起きた「端午の節句」の世界遺産登録申請をめぐる騒動は、極めて大きな反響を引き起こした。韓国が世界遺産に登録を申請した「端午の節句」とは、具体的には「江陵端午祭」を指し、ユネスコはこれを「人類の口承及び無形遺産傑作」として認定した。吉林延辺大学の高敬洙教授は、「端午節の起源は中国にあり、2500年あまりの歴史を誇る。その後、周辺各国に伝来した。東洋の諸国、韓国には、1千年以上前に伝えられた」と指摘した。北京日報が報じた。
韓国の「江陵端午祭」と中国の「端午節」は、やや異なる。「端午節」は、中国の伝統的な節句で、旧暦5月5日の1日のみ、一般的には、ドラゴンボートレースを行う、あるいは粽(ちまき)を食べるなどの習慣がある。一方、韓国の「江陵端午祭」の内容はかなり広い。中国の端午節が拡大し、1カ月あまりかけて祝賀イベントが続き、江陵地区の大きな「地方祭典」となっている。具体的には次の通り。
○祭祀活動
現地の英雄的人物や記念すべき人物を祀るための各種イベントが、4月5日から5月7日まで、間断なく繰り広げられる。
○競技大会
仮面をつけたダンス大会や各種歌唱コンテストをメインに、伝統歌のコンテスト、若者によるポップミュージック大会もある。
中国の「端午節」の前後2日間は、競技・格闘技・ブランコ乗りなどのスポーツ大会を含む各種イベントが全国各地で開催される。これらの活動には、多くの現地住民や周辺の住民が参加、数年前からは外国人観光客も世界各地から訪れている。