軍事医学科学院が7日発表した情報によると、同院の周鋼橋氏が率いるチームは国内の複数の科学研究機関と協力し、インテグレーターコンプレックス遺伝子「INTS10」を初発見した。この遺伝子は人体の先天的な免疫機能を活性化し、B型肝炎ウイルスの複製を抑える効果がある。研究成果はこのほど、「ネイチャーコミュニケーションズ」に掲載された。光明日報が伝えた。
周氏のチームは広西医科大学、南京医科大学、中山大学などの研究者と協力し、1251人のB型肝炎ウイルス慢性感染者、1057人のB型肝炎ウイルス自然治癒者を選び、双方の遺伝学的な差を系統的に比較した。その後さらに別の3905人の感染者と3356人の自然治癒者から、これらの遺伝の差に関する大規模な検証を行い、最終的に新たなB型肝炎ウイルス感染と関連する遺伝エリアを発見した。さらなる機能研究により、このエリアにあるINTS10が、B型肝炎ウイルスの複製を抑えることが分かった。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年6月8日