2016年6月16日  
 

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1500種類のバラと共に 68歳日本人男性の成都起業の歩み (2)

人民網日本語版 2016年06月16日11:29

起業理念は完璧さを追い求めること

岡田さんは毎日ローズ園にやってくると、まず園内を巡り、バラ一本一本の育ち具合や雑草取り、水やりをチェックする。ローズ園の他のスタッフの目には岡田さんのこんな姿は仕事の上で完璧を追求するほほえましい老人と映っている。

この広大なローズ園にはどこにもスプリンクラー設備が設置されていない。岡田さんはスタッフ自らが水やりすることを要求している。その理由として岡田さんは「スタッフが自分で水やりすることで、花に近距離まで近づき、育ち具合を観察し、何か問題があれば即座に発見するチャンスを得られるからだ。水やりの極意を学ぶだけでも、3年は必要だ」と語った。成都で起業してからというもの、岡田さんは自身の数十年のバラ栽培の知識を常に広め続けてきた。

またローズ園では、アーチなどにはわせて育てるバラがほとんどだが、このアーチの大きさに関して、岡田さんは厳格に要求しており、1センチでも間違っていれば作り直させる。徐さんは「岡田さんがこのように要求するのは、全て同じ大きさにそろえることで、冬になって園内に咲く花が少なくなっても、美しい景色を保つことができるためだ」と岡田さんの意図を教えてくれた。

ローズ園にはアスファルトの通路は無く、通路は全て小石が敷き詰められているか、芝生になっている。そしてさらに面白いのが、園内にはゴミ箱が一つも設置されていない点だ。「来園者にはなるべくゴミを出さないようにしてほしいと思っている」と話す岡田さんはエコを目指した自然の中で、バラを鑑賞する環境を作り出したいとしている。そして「ここ数年、成都も国際化が進み、成都に住む人々も外から入ってきた事物をだんだんと受け入れられるようになってきている」とし、さらに多くの人々にバラを楽しんでもらうため、岡田さんと徐さんは現在新たにローズ博物館を建設し、バラに関する知識やストーリーなどを紹介したいと考えている。「この永寧鎮をバラの街にしたいと考えており、現地政府も我々のこの考えを大いに支持してくれている」と語った。


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