韓国の囲碁棋士イ・セドル九段と囲碁プログラム「AlphaGo」の世紀の決戦はさながら閃光弾のように、人知れぬ人工知能分野を明るく照らした。3月に終了した人間と人工知能の対局において、イ・セドル氏は1対4でGoogleの人工知能、AlphaGoに敗れた。
それから数ヶ月後に開催されたダボス会議でも、この世紀の決戦に関する会議が開かれた。会議では、プログラムが囲碁世界チャンピオンに勝利した科学技術的・社会的意義について議論が行われた。
会議にはイ・セドル氏も招待された。イ・セドル氏は、「人は心理的に揺さぶりをかけられることがある。正しい答えを知っていても、打つ瞬間に別の道を選ぶか、その他の選択肢を考慮することがある。しかしAlphaGoはまったく動揺しなかった。これは私にとって最も困難なことだった。人は人工知能との対局で、非常に不利な局面に置かれる。例えば3回対局するならば、棋士は通常、毎回異なる攻め方から始めるが、AlphaGoにはなんの変化もない」と述べた。
イ・セドル氏はまた、「まったく感情を持たない相手と向き合うのは、非常に苦しいことだ。私はもう2度と対局したくなくなった。もしもう一度チャンスがあったとしても、非常に苦しい状況になるだろう」と認めた。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年6月28日
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