グーグルが開発したコンピュータ囲碁プログラム「AlphaGo」が韓国の名棋士であるイ・セドル九段を破り、センセーションを巻き起こした。AlphaGoが人と人工知能の対戦に勝利した本件は、人工知能の急成長の重大なターニングポイントになり、中国の人工知能にも課題を突きつけた。人民日報海外版が伝えた。
中国囲碁協会、中国人工知能学会が共催する「AlphaGoの対局分析、中国人工知能フォーラム」が、北京航空航天大学で開催された。科学界・囲碁界の専門家が一堂に会し、AlphaGoの分析を掘り下げた。世界コンピュータ囲碁コンテストの発起人である陳昭氏はフォーラムで、「中国の囲碁プログラム科学者チームは現在、中国製の囲碁プログラムを積極的に開発中だ。近い将来、グーグルのAlphaGoに挑戦状を叩きつけるだろう」と話した。
北京郵電大学教授、囲碁プログラム研究所所長の劉知青氏はフォーラムにおいて、AlphaGoの能力の秘密を明かした。劉氏は「囲碁は最も複雑な知力が試されるゲームで、推理力、思考能力、優れた選択の決断が必要だ。そのため囲碁は人工知能の発展の重要な目標、尺度とされている」と述べた。
中国囲碁協会副主席の林建超氏はフォーラムで、「米国は2013年にブレイン・プロジェクトを発表した。日本と韓国も『囲碁プログラム』の研究に巨額の資金を投じている。中国は囲碁発祥国として、この研究分野で他国を猛追し、囲碁プログラムの発展を重視するべきだ。新たな世界的なコンテスト、特に中日韓の間ですでに始まっている囲碁プログラムのコンテストで遅れを取らず、囲碁プログラムの発展を促す社会の力を形成するべきだ」と警鐘を鳴らした。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年4月8日