余氏は「化粧品やスキンケア用品の販売量が相対的に増加している一方で、即席めんとビールの販売量は落ち込んでいる。これは現在、中国人消費者の消費の質が向上している証拠であり、中国における消費のモデルチェンジ・アップグレードが進んでいることを反映している。もし消費の質が高まり、人々の収入が増加して享受するレベルがワンランク上がれば、ビールや即席めんなどの下層レベルの消費が減少することは当然の成り行きだ。以前、人々は腹一杯飲み食いできれば満足で、生存のための基本的なニーズが満たされれば十分だった。だが、時代が変わり、享受できるような商品を求め、他人から好印象を持たれることを望み、見かけに対する要求も高くなった。このため、化粧品のニーズは必ず増加するだろう」と分析している。
○成長著しい健康食品 包装食品の販売量は減少
このほか、報告によると、健康に対する消費者の関心が高まるにつれて、健康食品の売れ行きがどんどん伸びてきている。2015年、包装食品の販売量落ち込みが続き、お菓子やキャンディ、アイスクリームの販売量下落幅は軒並み11%を超えた。この傾向は、中国人消費者の健康に対する意識の高まりとかなり関係が深いとみられる。また、健康食品の販売状況は非常に好調で、ヨーグルトの販売額は20.6%、機能性飲料は6%、それぞれ上昇した。
○お金は一体どこに使われているのか?耐久消費財に費やされる傾向高まる
消費財の販売額伸び幅が過去5年の最低を記録したならば、消費者のお金は一体どこに使われているのだろうか?報告によると、一定の消費力を有する中国人消費者は、耐久消費財に消費の重点をシフトし始めている。中国経済が成熟するにつれて、世帯の支出総額に占める消費財支出の割合は縮小の一途を辿っており、だんだんと先進国レベルに近づいている。その一方、健康や生活の質、旅行、娯楽レジャー関連の支出はいずれも、2桁台の伸びを示している。2011年から2015年まで、映画館の興行収入の年間平均伸び率は35.4%、海外旅行消費額は28%、浄水器の売額は50%以上に、それぞれ達した。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年7月6日
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