第10回中国経済成長・周期フォーラムが2日に北京で開催された。国家統計局の許憲春副局長が演説し、「ニューエコノミーは世界経済の発展を推進する重要な役割を果たすと同時に、政府の統計作業に難しい課題もつきつけている。その課題には、基本的概念についての課題、統計の調査方法に関する課題、国内総生産(GDP)の計算の原則・方法についての課題、価格指数の算出方法について課題が含まれる」と述べた。「中国証券報」が伝えた。
許副局長は、「国際機関がニューノーマルの統計についてさまざまな研究や模索を行っている。経済協力開発機構(OECD)や欧州連合(EU)統計局を代表とする国際機関が研究活動を大量に展開し、いくつかの一致した見方に到達した。ニューエコノミの登場によりGDP規模の統計もれや成長ペースの評価の低さといった問題も生じた」と補足した。
許副局長は、「こうした課題に対処するため、国家統計局は『三新』(新産業、新業態、新ビジネスモデル)経済専門統計制度を制定した。『三新』経済を対象とした生産額計算方法を研究制定し、経済に関連した統計分類標準を設定し充実させ、ニューエコノミーの統計指標システムを研究制定し、国内外の既存のニューエコノミー統計研究の成果を学習し参考にし、特にニューエコノミー統計指標の研究成果を学習し参考にし、中国の実際の情況に合わせて、各産業が新しい経済指標システムを研究制定し、ニューエコノミーの統計調査システムを改良・改善するために、ニューエコノミーの経済算定方法を設定し充実させ、経済情勢の下でのニューエコノミーの統計データの分析を強化した」と述べた。
許副局長は、「現在、国際社会はニューエコノミーの基本概念、内容の特徴、統計基準の範囲について共通認識に達していない。国家統計局が構築した『三新』経済専門統計制度、『三新』経済生産額計算方法、ニューエコノミー統計システムは今後も発展と整備を続ける必要があり、ニューエコノミーの計算方法と統計指標システムを整備して、マクロ政策の決定と社会的ニーズによりよくサービスを提供し、経済社会の発展によりよくサービスを提供していく必要がある」と指摘した。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年7月4日
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