正義のため犠牲となった大学生が米オンラインゲームに (2)

広東工業大学の騎士呉宏宇さん

これは5月23日、微信（Wechat）のモーメンツに「広東工業大学の騎士は君の助けを必要としている。凶悪犯の顔を覚え、街中をくまなく捜し、怨みを晴らしてほしい！」と題した文章が掲載されて大きな注目を集めたのが発端。この文章によると、広東工業大学に通う呉宏宇さんとその友人が、文化広場から学区までの道で自動車泥棒を見かけ、オートバイでその泥棒を追いかけたのだという。しかし、泥棒が車をわざと彼らにぶつけたため、ひどく転倒してしまい、頭部と腹腔から大量に出血。かなり深刻な傷を負った呉さんは医師の数時間にわたる必死の救命措置の甲斐無く、帰らぬ人となってしまった。

呉宏宇さんが生前に「モーメンツ」に残した最期の投稿は、「『オーバーウォッチ』を待ってる人いる？明日はサービス開始日だ」というものだった。だが、彼がゲームの中で戦う時が来ることはなかった。