今、5角(約7円5銭)で何が買えるだろうか?浙江省衢州市黄壇口郷の毛師花さん(83)は、ある学校の校門前で朝食を販売しており、芳醇な香りの豆乳や蛋餅(卵で作ったクレープ)、もち米団子をそれぞれ全部1個5角で売っている。毛さんの朝食はこの24年間一度も値上がりしたことがないという。地元の人々からは毛さんは親しみを込めて「朝ご飯のおばあちゃん」と呼ばれている。 中国放送網が報じた。
中国の子供のほとんどは、朝食に蛋餅を食べたり、豆乳を飲んだりする。毛さんの店ならその二つを買っても計1元(約15円)だ。取材中、早朝5時半から7時半までの間に、毛さんの屋台には38人の客が訪れ、売上は56元(約840円)だった。つまり、一生懸命働いても、1カ月の売上は1000元(約1万5千円)ほどということになる。また、この24年間、物価は何倍にも高騰しているため、利益どころか逆に赤字となってしまっている。しかし、毛さんは全くそれを気にしていない。
「赤字っていってもいくらよ。私たちは昔苦労したけど、今はお金もある。だから、みんなに食べてもらえばそれでいい。政府から年金をもらっているけど、国のために何かをしてるわけでもない。毎月それをもらえるだけで満足」と毛さん。
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