中国観光研究院と旅行予約サイトの携程旅行網がこのほど共同で発表した「2016年上半期中国海外旅行者報告」によると、上半期には海外旅行の増加ペースが鈍化したが、その消費構造には積極的な変化がみられた。支出が増加し、それは主としてより質の高い観光商品を購入するようになったためで、買い物が増えたためではなかった。
同期の中国人の海外旅行者数はのべ5903万人に達した。消費のバージョンアップが同期の海外旅行の主旋律となった。宿泊先がグレードアップし、特色ある高級ホテルが好まれるようになった。スケジュールがゆったりしたものになり、急いであちこち回るというようなことが減ってきた。食事の内容もグレードアップし、その土地ならではのものを食べるようになった。ありきたりのルートではなく、チャーターバスでの旅行や自分で組み立てた旅行をするようになった。
中国人観光客の旅行はあちこち見て回る駆け足スタイルから、旅を深く楽しむスタイルへと変わりつつある。データをみると、滞在先1カ所あたりの平均滞在時間は2.3日で、前年同期より0.4日延びた。特にモルディブやバンコクなどでは、滞在時間を1週間前後に延ばす観光客が多い。
中国人の海外旅行はもう買い物ばかりではない。携程のサンプル調査によれば、今年香港を訪れた旅行者の80%以上が、旅行の目的を「観光、レジャー」と答えており、「買い物」が一番の目的ではなかった。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年8月9日
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