現在、北京にはゴミ処理施設が50カ所あり、うち19カ所はゴミ埋め立て処分場やゴミ総合処理場、ゴミ焼却場、ゴミ中継基地で、臭気判定士が必ず1カ月に一度は行かなければならない。採取したサンプルは変質しないように、採取した当日に臭いの測定を行うことになっている。し尿処理施設や一部のエリアにあるゴミ処理場などにも、臭気判定士は3カ月に1度行かなければならない。つまり、臭気判定士は1日に少なくとも3カ所のゴミ処理施設に行かなければ、任務を果たせないことになる。
北京市環境衛生モニタリングステーションで、臭気判定士の仕事を11年行っている張超さんは取材に対して、「測定器も改良が進んでいるが、機械では数値しか出せず、臭いを判定することはできない。一方、人の鼻が認識できる臭いの種類は、測定機よりもずいぶん多い。測定器は、十数種類から二十数種類の指標しか測定できないが、人の鼻なら数十種類、ひいては100種類以上の臭いを認識できる」と説明した。
臭気判定士には、喫煙・飲酒禁止、辛い刺激のある食べ物は食べてはいけないなど、日常生活における特別な要求事項もある。また、風邪をひいている時は臭いの判定を行うことができない。特に女性は、仕事中化粧をすることは堅く禁じられており、ネイルや日焼け止めも禁止だ。蚊にさされても、風油精や花露水などのかゆみ止めを塗ることはできない。仕事の依頼を受けると、食事の時に肉まんなどの味の濃いものを食べることもできない。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年8月17日
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