2016年8月17日  
 

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リオ五輪女子卓球団体準決勝 不運のエッジ判定にも「愛ちゃん」は泣かない

人民網日本語版 2016年08月17日10:43

14日にリオ中央体育館パビリオン3で行われた激戦では、議論の余地が残るペナルティ判定が行われる場面も見られた。卓球女子団体準決勝では、前回のロンドン五輪銀メダルの日本とドイツが、歴史に残る死闘を繰り広げた。最終の第5ゲームにもつれこむ接戦となり、うち4ゲームがフルセット勝負となった。だが、数年後になっても人々の記憶に深く刻まれるのは、試合そのものではなく、試合中のある1球かもしれない。新華社が伝えた。

決勝進出まであと1ゲームとなった第5ゲーム、日本は福原愛選手が登場し、ドイツチームの相手は、チーム内で世界ランキングが最も高い韓瑩(ハン・イン)選手。2人はお互い一歩も後に引かず、セットカウント2対2となって迎えた最終セット、韓選手が10対9とマッチポイントを握った。

この時、五輪卓球史上記録に残る審判の判定が、両チームの命運を分けた。カット打法の韓選手の打球は、空中に放物線を描き、福原選手サイドの卓球台の縁をかすめて落下した。福原選手はこの1球を「アウト」と判断し返球しようとしなかったが、審判は「エッジ」と判定。韓選手のポイントとし、11対9で試合は終了した。

勝利に歓喜した韓選手は、地面に横たわり、ラケットを球場のフェンスの外まで放り投げたが、福原選手は静かにその場に佇んでいた。韓選手が福原選手に握手を求めたが、「愛ちゃん」は手を伸ばさなかった。彼女は自分の判断を信じていた。韓選手の打球はエッジではなかったと。「もし握手してしまえば、あれがエッジだったと認めたことになる。だから私は握手に応じなかった。チームメイトもアウトだと言い張り、私は審判が判定を覆すのを待っていた」―福原選手はこのように説明した。


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