中国之声「中国放送」の報道によると、中秋節(旧暦8月15日、今年は9月15日)を間近に控えて、多くの人が、海外にいる家族や友人に月餅を送ろうと計画しているところだろう。しかし、出入国検査検疫部門によると、月餅の郵送は思っているよりも簡単ではない。「送りたいからと言って送れるわけではない」のである。例えば、米国、イギリス、日本、オーストラリアなど一部の国では、月餅を郵送するのに細かい条件が定められている。また、34ヶ国では、月餅の郵送を禁じている。中国放送網が伝えた。
海外に郵送される月餅だけが規制対象という訳ではなく、中国国外で生産された月餅が中国国内に郵送される場合にも関連規定がある。出入国検査検疫部門の職員によると、このほどシンガポールから郵送されてきた、箱入りの月餅が押収されたという。その原因は月餅に卵の成分が含まれていたからだ。
このような規定は中国だけではなく、多くの国で月餅の郵送に対し、非常に厳しい規定を設けている。米国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどの国では、月餅の餡に「卵の黄身を含んではいけない」と明記されている。また、一部の国では、更に細かい規定が設けられていることもある。例えば、輸入月餅の糖分、甘味料、、漂白剤、防腐剤などにも明確な規定がある国もあるのだ。また、インドやインドネシア、ドイツ、デンマーク、フランス、ブラジル等の34ヶ国は、中国からの月餅の郵送を固く禁じている。そのため、検査検疫部門は、無駄な損失をしないためにも、月餅を郵送する前に、まず海外の公式サイトや海外に住む友人に詳細をきいてから、目的の国の検疫条件を把握する必要があると呼びかけている。(編集TK)
「人民網日本語版」2016年9月7日
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