容量25ミリリットルのアンプルを装置にセットし確定ボタンを押すと、アンプルは装置の内部に送り込まれ、両面の扇形のブレードによって瓶の先を切り落とされ、薬がチューブによって点滴瓶に移される。別の側にセットされたバイアルも、同じような操作を受ける。わずか30−40秒で、点滴静脈注射の準備が整う。成都商報が伝えた。
これは成都市第一人民病院急診科副主任の鄭永強氏が発明した、静脈調剤ロボットだ。鄭氏は14年の歳月を費やし、チームを率いてこのロボットを独自に開発した。同技術は120件の国家特許を取得しており、17件の国際特許を出願中だ。
このロボットは年末にも量産化を予定している。鄭氏は「人工的な調剤は薬剤師の負担になっており、しかもミスが生じやすく、看護師が瓶で怪我をしやすい。また調剤中に看護師が不注意で針の部分に触れたら、薬に細菌が入る恐れがある」と説明した。
鄭氏は「同ロボットは患者と病院の医療訴訟の解決にも役立つことになるだろう。今後は患者の薬の種類、量、時間などのデータが残され、リアルタイムで確認できるようになるためだ」と話した。
作業効率の向上でも、大きな力を発揮する。鄭氏は「一般的な看護師は1時間で25−30本、熟練した看護師ならば30−40本を調剤できる。このロボットならば300本の調剤が可能だ」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年9月21日
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