2016年10月17日  
 

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PPIが4年半ぶりプラス 物価データに積極的変化

人民網日本語版 2016年10月17日13:38

国家統計局はこのほど2016年9月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の各データを発表した。それによると、9月のCPIは前月比0.7%上昇し、前年同期比1.9%上昇した。PPIは前月比0.5%上昇し、前年同期比0.1%上昇した。いずれも4年半ぶりにマイナスからプラスに転換した。

同局都市社会経済調査司の余秋梅シニア統計士は、「一部の地域で野菜が転作の時期を迎えたこと、台風をはじめとする悪天候の影響があったこと、一部の果物類が徐々に旬の時期の終わりを迎えたことなどにより、野菜と果物の価格が前月より上昇し、CPIを0.33ポイント引き上げた。非食品をみると、国内での石油製品の価格調整、一部地域での幼稚園や私立学校の学費値上げ、衣替えシーズンの到来などにより、ガソリン、ディーゼルオイル、教育サービス、衣料品の価格がCPIを0.25ポイント引き上げた。業界関係者によれば、今後数カ月間は持ち越し効果が小幅に上昇してCPI上昇幅を押し上げる可能性があるが、上昇幅は相対的かつ限定的で、通年のCPIは安定した運営を維持するレベルにとどまる見込みだ」との見方を示す。

注目されるのは、CPIの安定ぶりに比べて、PPIは前年同期比上昇率がマイナスからプラスに転じ、国内・海外の各方面からの関心が高まったことだ。世界経済が持続的に低迷し、国際市場における大口商品価格の低下などさまざまな要因が総合的に働いた結果、中国のPPIは2012年3月から前年同期比ベースで低下を続け、工業生産は持続的なデフレ圧力に直面し続けた。こうした状況は今年に入ると改善され、PPI低下幅が縮小を続け、9月には同0.1%上昇して、54カ月間続いた低下局面に終止符が打たれた。

余シニア統計士の分析によれば、「成長の安定化、過剰生産能力の削減、在庫の削減といった政策に後押しされて、年初以来、国内工業の需給問題は緩和され、重点産業は在庫と販売量の状況がいずれも好転し、さらに国際市場における原油、鉄鉱石、有色金属をはじめとする大口商品の状況の好転も加わって、国内の工業製品価格は上昇を続けた」という。

複数のアナリストが、「PPIという重要な指標に重大な積極的変化がみられたことは、中国経済の極めて強い強靱さ、また極めて大きな潜在力や回復の可能性を物語るだけでなく、中国の安定成長と供給側の構造改革に関連した政策が積極的な成果を上げたことを反映してもいる。全体として、こうした変化は中国経済のさらなる安定化と好転への確信を高めるものだ」といった見方を示す。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年10月17日

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