第二に無重力による生理反応の予防。予防設備とトレーニング機器を設置することで、無重力が宇宙飛行士にもたらす悪影響を極力低減する。専用器具の使用による飛行初期に生じやすいめまいや鼻づまりといった症状の解消のほか、エキスパンダーやエアロバイクの利用や、ペンギンスーツによる作業で、心肺機能の低下や筋萎縮、骨粗鬆などを総合的に予防する。
第三に栄養バランスによる健康管理。今回の任務では宇宙食のバリエーションがさらに豊富となり、そのメニューは100種類弱にものぼる。献立は5種類あり、栄養バランスもさらに考慮されている。また個人の好みも配慮し、美味しさを追求した。宇宙飛行士にも試食してもらうことで満足度も高めている。これらの食品は宇宙飛行士の軌道飛行期間中の、カロリー・栄養摂取の需要を満たすことができる。
第四にメンタルケア。今回の任務は軌道上での飛行期間が長いため、宇宙飛行士のメンタルケアを強化する。専門的な心理士によるサポートや家族とのコミュニケーション、宇宙飛行士チームのサポートなどを踏まえた上で、技術サポート手段をさらに改善した。例えばVR技術に基づくストレス解消システムを開発し、宇宙・地球情報交流システムをアップグレードした。宇宙飛行士はいつでも地上と情報を交換し、メールを送信し、家族や友人と動画で交流できる。これによりストレスを解消し、宇宙飛行士たちのメンタル面での健康を目指す。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年10月17日
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