京東商城の17日の最新データによると、この4冊はノーベル賞受賞発表前は、それほど売れていなかったものの、発表後に売り上げが急増している。中国語版の「Chronicles: Volume One」を例にすると、ノーベル賞受賞発表後1時間の間に、過去4ヶ月分に匹敵するほどの売り上げになった。17日の時点で、その売り上げは前月と比べて97倍に達している。また、「ボブ・ディランの生涯:ダウン・ザ・ハイウェイ」は受賞発表後1時間で、過去5ヶ月分に匹敵するほどの売り上げになった。
河南大学出版社(北京)の責任者で、「Chronicles: Volume One」の出版に携わった楊全強さんは、「ノーベル賞受賞が発表された時は、私も同僚もとても驚いた。ここ数日は、私も同僚もまるで宝くじに当たったような気分でぼんやりしてしまっている」と話す。13日の夜から、楊さんと同僚は、絶え間なくかかって来る電話の対応に追われており、ネットショップからの注文で、「Chronicles: Volume One」の在庫は全てなくなった。同書は販売が始まって約1年の間に、4-5千冊しか売れていなかった。しかし、出版社は受賞発表後すぐに2万冊の増刷を決め、今後も状況に応じて増刷することにしている。
長年、ノーベル賞受賞者の中国語版図書は、ほとんどが大手出版社から出版されていた。しかし、ここ数年は、ノーベル賞と無縁だった民営出版社などが次々にそこに割り込んでいる。出版界の関係者は、「数年後、このような状況はもっと普遍的になる」と予測している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年10月19日
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