朝ごはんとお弁当を作り、夫と子供を見送った後、鈴木さん(40)は家事を簡単に済ませてエプロンを脱ぎ、メイクをする。隣町のコンビニに行き、制服に着替えてレジの仕事を始める。新華網が報じた。
鈴木さんはコンビニでアルバイトをし始めて2年目。大学を卒業し、倍率の高い面接を経て、貿易商社に入社していたころは希望に満ちていたが、どんなにがんばって働いても会社で重用されることはなく、結局、結婚後は専業主婦となった。現在、鈴木さんは夫の稼ぎでは生活が難しいため、パートをして生活費の足しにしている。
日本の社会では、鈴木さんのような人は決して少なくない。筆者の観察では、スーパーやショッピングセンターでパートをしている人のほとんどが女性で、うち、既婚の女性の割合が高い。そのような女性のうち、大学卒業者も少なくない。しかし、「男性と女性は違う」という観念が依然として日本の社会には深く根をおろし、自分の夢をあきらめて、夫が出世できるよう支えたり、家族の世話をしたりするしかない女性が多い。
日本では、「男性は外で働き、女性は家を守る」という性別役割分業が重視されており、女性の地位は法律で守られているものの、就職市場で女性の募集は、非正社員や書類の整理などの事務系の仕事などでの採用が主で、重要なポストは依然として男性社員が就いている。
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