パトロールするサルが西蔵(チベット)自治区の軍区・普針拉哨所にいる。最近、筆者が哨所を取材した際、その様子を実際に目の当たりにした。中国軍網が報じた。
その日、パトロールをしていた兵士が高原のジャングルを歩いていた時、突然濃い霧に襲われ、道が見えなくなってしまった。そこで、兵士が空に向かって口笛を鳴らすと、ジャングルからサルが現れ、木から木へと空中をまっすぐ進んでいった。
「付いて行こう」。隊長の楊洋さんのその指示に従い、兵士らはサルの後を行き、30分すると、突然山道が目の前に現れた。実はこのサル、哨所の兵士の「友人」なのだ。シッポが長く、顔は黒く、全身は灰色のこのサルはオナガザルの一種で、兵士らは「大白(ダーバイ)」と呼んでいる。
どうしてサルが道案内をしてくれるのだろう?実は昨年の夏、大雨が降って地滑りが起きた。そして、兵士がパトロールしていた時に、土と石の下に埋まってしまっていた「大白」を偶然発見。すぐに救出し、哨所に連れて帰って治療もしてあげたという。
傷の癒えた「大白」は、兵士らと仲良くなり、哨所には食べ物や飲み物があるのを知って、なんと家族を連れて哨所の近くに住みついたという。
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