撮影記者:王勤 |
四川大学華西病院上錦院区血液病棟で、36歳になるイスラエル人のOmer Kapshuk(中国語名:小麦)さんを知らない人はいない。彼の恋人である徐冉さんが今年8月に白血病を発症して以来、小麦さんは毎日病院に見舞いに訪れ、彼女の世話をしている。成都商報が伝えた。
今から4年前、四川省楽山市に住む徐冉さんは、ネット上でイスラエル青年の小麦さんと出会った。徐さんは今年41歳、小麦さんは36歳。この姉さん女房の国際カップルは、周囲からは「当てにならない」と思われていた。
今年8月、徐さんは白血病と診断された。もともと「当てにならない」と思われていた姉さん女房国際カップルは、さらに「心もとない」感が増した。だが、恋人が病魔に犯されている現実に直面した小麦さんは、彼女の元に留まる選択をした。彼は、「彼女を見捨てるなど考えもしなかった。彼女と別れるなんてもってのほかだ。これは僕の責任だと感じている」と話した。
「私に残された時間は、せいぜい3ヶ月から6ヶ月。最も受け入れがたいという気持ちでいるのは、私より小麦だろう」―取材の翌日、徐さんは記者にこのように連絡してきた。医師は診察後、「NK細胞性白血病」は大変珍しい病気で、治療が難しいことを彼女に告げたことを、彼女は淡々と説明した。だが、小麦さんは徐さんを見捨てるつもりはなく、別れるなどもってのほかで、ずっと病床の彼女に付き添い続けている。「これは僕の責任だと感じている。まだ正式な夫婦ではないが、僕たちはすでに家族同然だ」と彼は話したという。「もし私の病気が完治すれば、私は小麦と一緒にチェンマイに赴き、小さなお店を開いて気楽に生活したい」― これは、徐さんと小麦さんがともに追い求める理想の生活であり、チェンマイに行ってそれを実現させるチャンスがあればと二人は願っている。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年11月18日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn