「必ず良くなるから、楽しみに帰って来るのを待っている。ちゃんと先生の言うことを聞いて!毎日そばにいるから、家内よ、がんばれ!」。これは、80を過ぎた徐さんが、生死の境をさまよう妻・楊さん(84)に書いた40通目の「ラブレター」だ。午後の面会時間に、徐さんが毎日、窓越しに手紙を読むと、のどには管を通されていた楊さんは時々うなずいたり、ほほ笑んだりしていた。そんな楊さんは春節(旧正月、今年は2月8日)を前に、56日間の入院を経てついに退院した。東方網が労働報の報道を引用して報じた。
楊さんは昨年末に突然心臓病を発症し、夫の徐さんがコミュニティで教えてもらった通りに心臓マッサージを行った。そして、中山病院に急きょ入院となり、集中治療室(ICU)で40日間生死の境をさまよった。その間、応急措置は20回を数えた。
そんな楊さんを支えたのが、大勢の医療スタッフの治療と世話と徐さんの温かい「ラブレター」だ。
ICUの看護師は、「家族もICUには入れず、午後の面会時間に窓越し見舞うことしかできない。楊さんが一人でいると怖くて、がんばれないと心配したのか、徐さんは3日目から1日1通、欠かさずラブレターを書いた。初め、楊さんはのどに管を通され、体も動かせなかった。徐さんが窓越しに手紙を読むと、調子が悪くなんの反応もなかった楊さんがうなずいたり、声が聞こえる方向を向いてほほ笑んだりしていた」と振り返る。