2016年12月14日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>中日フォーカス

100年前に日本人学生が見た中国とは?「東亜同文書院中国調査手稿叢刊」が発刊 (2)

人民網日本語版 2016年12月14日10:28

武漢大学歴史学院の馮天瑜教授は、「近代日本の中国の調査に関係した多くの系統の中でも、東亜同文書院の調査期間は最も長く、最も網羅的。1880年代中期に、同院の前身である漢口楽善堂、上海日清貿易研究所は中国で調査を始めており、1940年代中期に日本が敗戦を経験するまでの約60年間、ほとんど途切れることなく、調査が続けられた。調査した地域は、西蔵(チベット)自治区を除く、中国各省・区に渡り、一部の市、県、郷、鎮、ひいては、関所、港、さらに、ロシアのシベリア、極東、フランス領インドシナ半島、南洋諸島にまで達している。同院の調査資料や著述は基本的に完全な形で保存されているものの、あまり知られていないため、最もよく知られている満鉄調査と比べると、ほとんど利用されてこなかった」と説明する。

中国国家図書館出版社の方自金・社長によると、同院が中国で行った調査の原稿は現在、中国と日本で保存されている。うち、中国国家図書館が1927-43年に同院の学生が提出した約2000本の報告原稿を、日本の愛知大学が1916-35年の写本合本約650冊を保存している。それぞれが保管している資料は重なっている部分もあるものの、バージョンが異なる。また、その量は膨大で、閲覧したり利用したりするのは大変で、学界もずっと手を出してこなかった。

1990年代から、馮教授は、国家図書館と愛知大学で何度もそれら文献を閲覧し、近代日本が中国で実施した調査が、あまりに詳細にまで至っていることに驚いたという。「同院の中国で行った調査は、中国を侵略することを目的としているものの、長江の北から南、黄河の上流から下流、中国の東北地方、砂漠がある西部地域などで行われた詳しい社会調査は、今でも、清(1644-1912年)の末、民国社会を研究する上で助けとなる歴史文献と見なすことができる。また、その実証主義の調査・研究方法は、今日の学者にとっても参考、模範となる」と馮教授。

国家図書館の韓永進・館長は、「『東亜同文書院中国調査手稿叢刊』は、民国時代の文献保護計画、中国国家社会科学基金抗日戦争研究特定項目プロジェクトの成果で、民国史や中国社会史、経済史、地方史を研究するための貴重な資料であると同時に、日本の軍国主義を暴露することができる資料でもあり、中国人の防御意識を高めることができる。また、中国と日本の近代の関係や抗日戦争の研究においても、非常に現実的な意義を有している」と評価している。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年12月14日


【1】【2】

関連記事

コメント

最新コメント