捏ねて、こすって、彫って、竹串を挿すといったわずか数分間の作業で、色鮮やかな色彩を帯びた数色の練り粉の塊が、可愛いアニメキャラクターに変身した。「面人武(面塑芸術名人の武さん)」とも呼ばれている面塑芸術家の武建付さんの器用な手にかかると、もち米と小麦粉を練って作った鮮やかな練り粉にたちまち命が吹き込まれるのだ。
武建付さんのアトリエである「武郎面塑」伝習所を12日、取材に訪れた。武さんは十数年もの間、独学で修業をし続け、現在では安徽省合肥市において以上に有名な中国伝統工芸の面塑(しんこ細工)芸術家となった。
面塑芸術のために、武さんは非常に多くの代償を払い、また努力を重ねてきた。以前は安定した職に就いていたが、面塑を自由に創作する時間を作るために、勤めていた会社を退職した。また武さんは「保存が効かなかったため、以前の面塑には小さい作品が多かった。ヒビやカビ防止の面で改良を重ね、今では『小物』の範疇を超えることに成功し、収集可能な芸術品へと進化させた」と話す。
また面塑芸術の伝承の問題について武さんは、「現在では、面塑を教える教室をしばしば開講して、子どもたちの興味・関心を育てることで、面塑の伝統を守り、発展させていければと思っている」とした。(編集TK)
「人民網日本語版」2016年12月15日
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