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世界で人気の観光地・京都の魅力はいずこから? (3)

人民網日本語版 2016年12月16日09:46

古都をどのように現代化?

ここ100年、京都の都市発展が現代化に直面しているのを背景に、同市の都市発展は、土地柄に合わせて制定されている、以下の3つの方針を基に行われている。

一、「保存」。1930年、京都市は北部の山間区のほとんどを「風致地区」に指定し、自然景観を保護してきた。金閣寺など、多くの世界文化遺産が都市の北部に位置し、同制度があるため、京都市の北部へ向かう開発は抑制され、北部の山間部の自然景観や文化は非常に良い状態で保存されて来た。

二、「再生」。京都は、旧市街を封鎖することも作り変えることもせず、秩序立てて「再生」している。前出・西森課長によると、京都は、旧市街地の建設規制を数々制定し、建設・開発業者が勝手に建設を進めることができないようにしている。例えば、新しい建築物の高さや外観、広告などには厳しい規制がある。細かく、具体的な都市発展規制があるため、京都の景観が秩序立って守られ、道も広く整っている。

三、「創造」。京都は主に、南部に向けて拡張しており、そこに多くの新産業やニュータウンが集中している。京都の文化・教育・産業は非常に発達しており、人口はわずか100万人ほどであるものの、40以上の大学があるほか、オムロンや京セラなど、世界を牽引するハイテク企業がこの街で誕生した。大阪や神戸の大企業が本部を東京に移す中、これら企業は京都にしっかりと根付いている。

専門家は、「現在、中国の多くの都市が古城の修復や再建を行っているものの、ハードウェアに偏重し、文化の継承がおろそかになっている。京都は、古代建築の風貌を保存しながら、伝統文化も受け継いでいる。例えば、京都は、京うちわ、京小紋(きょうこもん)などを代表とする伝統文化工芸産業が非常に発達している。これら有形、無形の文化財が今の京都の魅力を作り出している」と分析している。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年12月16日


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