カズオ・イシグロ氏の作品の予約ページ |
アマゾン中国が発表したデータによると、今月5日午後7時から6日午後7時までのわずか1日の間に、今年のノーベル文学賞受賞者であるカズオ・イシグロ氏の作品の、アマゾンにおける販売量が前日の同時間帯より253倍増加した。そのうち「忘れられた巨人」がランキング1位になり、関連キーワードの検索件数も2000倍以上になった。
大手ネット通販サイトで現在、カズオ・イシグロ氏の作品が売り切れ状態になっており、予約のみを受け付ける状況となっている。アマゾンと京東商城の図書関連ページの情報によると、予約分は10月30日以降の出荷となる。
上海譯文出版の翻訳作品を除き、カズオ・イシグロ氏の原書と台湾地区版の予約販売も始まっている。カズオ・イシグロ氏の作品を研究した著書もほぼ売り切れで、一部のサイトが予約を受け付けている。
アマゾン中国はこのほど、2000-16年のノーベル文学賞受賞者の作品の、2017年1-8月の販売状況を公表した。スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ氏、莫言氏、アリス・マンロー氏が、この期間中に中国人読者から最も好まれたノーベル文学賞受賞者となった。2016年の受賞者、ボブ・ディラン氏が第4位につけた。
毎年ノーベル文学賞が発表されると受賞者に注目が集まり、短期間内に作品の売上が急増するのも理解できる。しかし興味深い事に、作家によって作品の売れ行きが異なっている。受賞1ヶ月前と受賞後の売上状況を比較すると、ボブ・ディラン氏のアマゾン中国における関連作品販売量は61倍増となり、「ボブ・ディラン」の検索件数は30倍増になった。2015年の受賞者のアレクシエーヴィッチ氏の作品は約74倍増、2014年のパトリック・モディアノ氏の作品は約240倍増、2013年のアリス・マンロー氏の作品は約1500倍増となった。
アマゾン中国はさらに、今年1-8月と過去10年間の、2000-16年ノーベル文学賞受賞者の作品販売ランキングを発表した。
1位はアリス・マンロー氏の短編集「Open Secrets」。アレクシエーヴィッチ氏、パトリック・モディアノ氏、莫言氏の作品もトップ10入りした。
今年1-8月にせよ、過去10年にせよ、アレクシエーヴィッチ氏の作品が売上ランキングで最も多くランクインしている。「セカンドハンドの時代」、「チェルノブイリの祈り」、「Zinky Boys」など作品がランクインしており、うち「セカンドハンドの時代」と「チェルノブイリの祈り」の2作は2017ランキングでトップと第2位をつけた。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年10月12日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn