中国社会科学院―国家気象局気候変動経済学シミュレート合同実験室などの部門は6日、「気候変動対応報告書(2017)」を発表した。同報告書は、「一帯一路」(the Belt and Road)沿線主要諸国の気候リスクは普遍的に高く、南アジアと東南アジアが特に深刻だとした。これは関連国の国民の生命と財産の安全、インフラ整備、生態環境などに深い影響を及ぼすという。科技日報が伝えた。
同報告書は複数の世界気候モデルが未来の気候変動に与える影響を総合的に分析した。このシミュレートの結果によると、一帯一路の沿線主要諸国の気候類型は複雑かつ多様で、降水エリアの差が激しく、水資源の分布が不均等だと指摘し、地球温暖化を背景とした主要国の自然災害の類型が多様化し、高温・熱波、豪雨・洪水、沿岸部の洪水、台風、干ばつなどの天気・気候と関連する災害が多発しているとしている。
同報告書は災害の多発について、次のように具体的に説明した。未来の高温・熱波のハイリスクエリアは主に中央アジア、西アジア、欧州、中国東部となる。中央アジアでは連続無降水日が増加し、温暖化・乾燥化により同地域の水資源の不足と干ばつのリスクが拡大する。中東欧で干ばつが発生する確率が上がり、より深刻化する。将来的に南アジアでは極端な洪水が増え、豪雨・洪水及び沿岸部の洪水による影響が深刻化する。また東南アジアは世界的な気候変動の影響を受け、海水面の上昇ペースが最も速い地域の一つになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年11月7日
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