上海にある24時間営業のシェアジムボックスが、最近、多くのトレーニング好きの注目を集めている。シェアジムボックスは、コミュニティーを中心とし、一度に複数の人が同時にボックス内でトレーニングすることが可能だ。
上海世紀公園近くには、同時に6人が利用できるシェアジムボックスがある。施設には2台のランニングマシン、ダンベル、ヨガボールなどが設置されており、PM2.5浄化システムとスマートコーチングシステム、無線スクリーンといった設備も備えつけられている。室内には更衣室はあるが、トイレとシャワー室はない。
「公園盒子」という名のシェアジムボックスには3種類のサイズがあり、2人用、4人用、5人用に分かれており、その面積はそれぞれ8平方メートル、18平方メートル、28平方メートルとなっている。それぞれのコミュニティーのユーザー数と特徴などによって設置される設備は異なるが、ランニングマシン、ダンベル、スマートコーチングシステムはどの種類のシェアジムボックスにも設置されているという。
ユーザーはアプリを通してシェアジムを予約することで、トレーニングに利用することができ、ほかの利用者と一緒にボックス内で体を鍛えることもできる。しばしば残業する人や退勤時間にばらつきのある人にとって、24時間営業のシェアジムボックスは、トレーニングの時間帯を選ぶ上で、より融通が利いて便利だ。
従来のジムは、年会費で1000元程度かかるのに対し、シェアジムボックスはその回の費用だけを支払えば良く、こうしたビジネスモデルも数多くのトレーニング好きを惹きつけている。トレーニングを好む市民の李さんは取材に対し、会員カードを作らなくても、いつでもトレーニングできるという利点が、彼がシェアジムボックスを選択する理由だと答えた。
数人で同時に利用できるシェアジムボックスを展開している理由について、「公園盒子」の担当者は、「トレーニングの際に、互いに励まし合うと、トレーニングのモチベーションがよりアップする。『公園盒子』はシェアジムボックスのもつ社交性をより重視している」と答えた。
こうしたシェアジムボックスは上海で年内にはその設置数を300ヶ所にまで拡大していくとみられている。今後は、地域のコミュニティーを中心にシェアジムボックスの設置を行っていくのと同時に、賃貸アパートや青年向けマンションといった新型のコミュニティーにも手を広げていく予定だ。将来的にこうしたシェアジムボックスが全国規模で展開していき、空き時間を有効利用し、社会性のある新たなトレーニングの形が展開されていくとみられている。(編集HQ)
「人民網日本語版」2017年11月10日
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