「中国共産党と世界政党の上層部対話」が11月30日から12月3日まで北京で行われる。習近平中共中央総書記(国家主席)が開幕式に出席し、基調演説を行う。対話のテーマは「人類運命共同体の構築、素晴らしい世界の共同建設:政党の責任」だ。(文:王義桅・中国人民大学国際関係学部教授。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
中国共産党が世界の様々な政党と上層部対話を行うのは初めてであり、中国共産党の歴史においてパイオニア的意義を持ち、世界の政党の歴史においてもブレークスルー的意義を持つ。
中国共産党は自らの路線、理論、制度、文化への自信という「4つの自信」を持つだけでなく、世界に様々な自信を与えてもいる。
自ら探求することへの自信。中国の特色ある社会主義政治制度は中国共産党と中国人民の偉大な創造だ。中国が成功するまで、いくつかの国々にとっては西洋化がほぼ唯一の選択肢だった。自ら発展路線を探求することで最終的成功を得られると信じる国は少なかった。現在、西側がポピュリズム、ナショナリズムによる打撃を受け、政党政治、政治文明が滑落する中、世界は中国の姿から、各国が各国の国情に合った発展路線を歩むべきであることを見て取っている。これによって世界は多様性を取り戻し、人類の政治文明への新たな自信を確立した。
社会主義への自信。第19回党大会報告は、中国の特色ある社会主義が新時代に入ったことは、科学的社会主義が21世紀の中国において強大な生命力を煥発し、世界において中国の特色ある社会主義の偉大な旗を高々と掲げたことを意味すると指摘した。中国の特色ある社会主義が新時代に入ったことは、中国の特色ある社会主義の路線、理論、制度、文化が絶えず発展し、発展途上国が現代化へ向かう道を開拓し広げ、発展の加速と共に自らの独立性の保持も望む世界の国々と民族に全く新たな選択をもたらしたことを意味する。
グローバル化への自信。第19回党大会報告は、各国の人々が同舟相救い、貿易と投資の自由化及び円滑化を促進し、より開放的・包摂的で、あまねく恩恵を及ぼす、均衡ある、ウィンウィンの方向への経済グローバル化の発展を推し進める必要性を強調した。グローバル化と反グローバル化のプロセスが深く角逐する現在、「中国の案」はより公平・公正、包摂的であまねく恩恵を及ぼすグローバル化の新理念の探求、グローバル化の新たな道の開拓を先導する。
グローバル・ガバナンスへの自信。現在世界構造には著しい変化が生じ、国際情勢は中国が世界の舞台で一層積極的に行動することを客観的に必要としている。第19回党大会報告は「人類運命共同体の構築の推進を堅持」し「常に世界平和の建設者、世界発展の貢献者、国際秩序の維持者」であることを明確に強調した。報告は新型の国際関係の内容について「相互尊重、公平・正義、協力・ウィンウィン」と定義した。この3つのキーワードは、各国が伝統的な弱肉強食の「ジャングルの掟」を捨てる後押しをし、大国も小国もみな平等という中国外交の良き伝統を揺るぎないものにすることを旨としている。世界の命運は世界各国の人々の手中に握られ、人類の前途は各国の人々の選択にかかっている。中国人民は各国の人々と共に、人類運命共同体の構築を推し進め、人類の素晴らしい未来を共に創造することを望んでいる。
中国共産党は人類のために新たな一層の貢献をすることを常に自らの使命としている。中共は世界に自信を与える。そしてこうした自信が行動的自覚に変わると、さらに人類運命共同体の構築を後押しし、さらに素晴らしい世界の形成を後押しすることになる。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年11月28日
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