香港特区政府衛生署が27日に発表した最新人口健康調査から、多くの香港地区の住民が、野菜や果物の摂取が不足している一方で、塩分を摂り過ぎており、体重超過・肥満、高血圧、高コレステロール血症などの罹患率が高いことが明らかになった。このうち、15歳から84歳までの市民の約半数は、体重超過あるいは肥満というデータが出ており、このことから、香港地区の人口の約半数は、体重超過・肥満の状態にあることが推測される。新華社が伝えた。
今回の調査は、2014年12月から2016年8月までの間に、5435世帯12022人の15歳以上で施設収容されていない香港地区の住民を対象に行われ、2347人の調査対象者に身体検査を実施した。
統計データによると、複数の主な非伝染性疾患は、香港地区の住民の間で極めて普遍的なものとなっている。例えば、体重超過・肥満者の割合は50%、高血圧患者は27.7%、糖尿病患者は8.4%、高コレステロール血症患者は49.5%。
香港特区政府衛生署の陳漢儀・署長は、「これらの非伝染性疾患は、心血管疾患やがんなどの慢性疾患を発症するリスク要因となっている。このような疾患に罹患することと、不健康な生活習慣との間には密接な関係がある。今回の調査から、香港地区の住民の生活習慣は、野菜・果物の摂取不足、塩分の多い食事、高い飲酒・喫煙率、運動不足など、総じて健康的なライフスタイルとは程遠い実態が明らかになった」とコメントした。
回答者の94.4%は、食事において野菜・果物の摂取が不足しており、86.3%は1日の塩分摂取量がWHO(世界保健機関)の基準を超過していた。また、2003年の時点で33.3%だった飲酒者の割合は、2014~2015年には61.4%と大幅に増加した。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年11月28日
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