広東省広州市で6日から、2017年フォーチュン・グローバル・フォーラムが開催し、世界の政治・経済界から参加するゲスト数千人が意見を交換し、共に世界経済の新たな構造について議論している。世界にとって、スマート製造が広州のキーワードとなっている。広州日報が報じた。
聯想(レノボ)集団の楊元慶・董事長兼最高経営責任者(CEO)は5日の取材に対して、「中国が成長を続けるためには、新しい道を切り開くことやイノベーションが必要。今回のフォーラムで、スマート製造の未来について議論することを楽しみにしている」と語った。
また、「『メイド・イン・チャイナ』は、これまで、加工の分野で世界に知られていたが、人件費が高騰し、産業にモデル転換のプレッシャーがかかる今、中国の従来の製造業は、その他の発展途上国の低コスト競争や先進国の先端製造業の巻き返しという二重の打撃に直面している」と指摘する。
そんな中、中国の製造業にとって突破口となっているのが「スマート製造」だ。世界レベルの製造業が集まる広州や珠江デルタは、テクノロジー・イノベーションや産業のスマート製造の分野への転換といった面で、中国で最先端を歩んでいる。
統計によると、広州は最先端製造業を主体とした産業構造がほぼ構築されている。2016年、広州市の製造業は、中国が指定する主要30産業全てをほぼカバーし、整った製造業体系を形成し、工業経済総量は、中国都市発展の最先端を歩み続けている。そのうち、最先端の製造業の付加価値は2663億元(約4兆7271億円)と、年間売上高2000万元以上の規模を誇る工業企業の付加価値に占める割合は54.6%に達している。
「広州市『メイド・イン・チャイナ2025』の試行ポイント設置とモデル都市構築のための実施プラン」によると、広州は、ロボット、鉄道交通、スマート設備、システムインテグレーションなどの分野に重点を置き、スマート設備やロボット産業クラスターとしたい考えだ。19年までに、スマート設備とロボット産業の生産額は1000億元(約1兆7000億円)に達する見込みとしている。
世界の大手企業がポテンシャルに目を付け、広州に集まる
フォーチュン・グローバル・フォーラム開催前後、世界の大企業が広州に進出することを続々と発表し、さまざまな角度から「中国のスマート製造」の未来像を固めている。
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