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日本の人気作品の中国版が酷評を浴びるワケは?

人民網日本語版 2017年12月05日09:14

呉宇森(ジョン・ウー)監督がメガホンを取った「追捕(MANHUNT)」が11月24日に公開されてから8日間で、興行収入が約1億元(約17億円)に達した。ただ、情報コミュニティサイト・豆瓣での評価は4.7ポイントにとどまっており、興行収入も口コミも普通だった。「追捕」は、今年公開された俳優・黄磊(ファン・レイ)の初監督作品「家族はつらいよ(中国名:麻煩家族)」や蘇有朋(アレックス・スー)がメガホンを握った「容疑者Xの献身」と同じく、日本の人気作品のリメイク版で、この3作品は原作ファンのブーイングを受けているという点でも共通点がある。北京青年報が報じた。

日本の作品を原作とする映画はほぼ全滅

近年、中国の映画・ドラマ市場では、日本の人気作品をリメイクするというのがブームになっている。人気俳優・欧豪(オウ・ハオ)らが主演を務めた日本の小説家・片山恭一の「世界の中心で愛を叫ぶ」のリメイク版が2016年に、人気アイドル・黄子韜(ホアン・ズータオ)が出演した推理作家・島田荘司の小説を映画化した中国版「夏、19歳の肖像」が今年、公開された。その他、今月22日には、陳凱歌(チェン・カイコ―)監督がメガホンを握る、作家・夢枕獏氏の超人気歴史伝奇小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を映画化した「空海--KU-KAI--(中国名:妖猫伝)」が公開され、今月29日には、作家・東野圭吾の人気小説を映画化した中国版「ナミヤ雑貨店の奇蹟」が公開される。メディアの報道によると、「秒速5センチメートル」、「ラブレター」、「源氏物語」など、日本の10作品以上の「中国版」も公開に向けて準備が着々と進められている。

すでに公開された日本の人気作品のリメイク版作品には、原作に忠実だった「家族はつらいよ」やリメイク版の「追捕」などがある。しかし、口コミを見ると、どれも酷評の嵐となっている。また、興行収入を見ると、「世界の中心で愛を叫ぶ」や「夏、19歳の肖像」などは約1千万元(1億7千万円)以下にとどまっている。

口コミも興行収入も伸びず、リメイク版を作ってはブーイングを浴び、業界関係者は、「日本の作品を原作とする映画を作るのは本当に難しい」と肩を落としている。


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