中国中医科学院中薬研究所とアムウェイ植物研究開発センターは7日、双方の共同科学研究チームが菊の全ゲノム計画で重大な進展を実現したと同時に、重要な薬用菊の品種「杭白菊」の全トランスクリプトーム遺伝情報の研究を終えたと発表した。これにより中国は世界で初めてキク科植物である菊の全ゲノムシーケンシングを終えた国になった。科技日報が伝えた。
菊は複雑な染色体遺伝構造及び豊富な種の資源の多様性を持つため、そのゲノムシーケンシングはキク科の起源と進化、種の多様性の解明にとって重要な意義を持つ。双方は2016年に科学研究の共同難関突破を開始し、最終的にナノ孔シーケンシング技術により複雑なゲノムシーケンシングを実現した。これは、キク科植物の研究で、人類の認識の重要な一歩を踏み出した。
同チームのメンバーである中国中医科学院中薬研究所の宋馳博士によると、チームは世界に先駆けてナノ孔シーケンシングという最新技術を使用し、高等植物の全ゲノムシーケンシングを完了した。またこれまでの2世代のシーケンシング技術では解消できなかった、高接合・重複ゲノム組立の難題を解消した。これは植物ゲノム、特に薬用植物ゲノムの研究の発展を力強く推進する、本草ゲノミクス研究の重要な進展となる。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年12月11日
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