2017年12月26日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

政治|経済|社会|文化|中日
科学|写真|動画|対訳|企画
Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>科学技術

中国次世代安全核燃料、研究炉での試験を開始

人民網日本語版 2017年12月26日13:56

本社を深センに置く中国広核集団(以下「同社」)が22日に発表した情報によると、同社の事故耐性燃料(ATF)候補材料が21日、研究炉での中性子放射試験を開始した。これは中国のATF研究開発にとって節目となる出来事であり、同社が中心となるATF国家科学技術重大特別プロジェクトが新段階に入ったことを意味する。中国新聞網が伝えた。

中国綿陽研究炉(CMRR)が21日、本年度最後の運行を開始すると、同社のATF候補材料は正式に研究炉での中性子放射試験を開始した。これはATF開発の重要なステップであり、中性子放射によってATFケース・炉心の候補材料を選出し、大量の貴重な炉内性能データを入手し、今後の開発及び炉内安全審査などを力強く支えることになる。

ATFは国際核燃料技術研究開発のバロメータで、原子力産業の60年間にわたる発展における重大な変革だ。また米国や日本、欧州などの国と地域の原子力大手が競争を展開する中心分野でもある。2012年にコンセプトが打ち出されてから5年間にわたり、ATFの研究開発が急発展し、燎原の火のように広がっている。

中国のATF研究開発は2015年に始まった。同社が中心となり国家科学技術重大特別プロジェクトの課題「ATF重要技術研究」を担当し、中国科学院や中国工程物理研究院、清華大学、西安交通大学などの科学研究機関・大学・企業と協力し、ATF技術研究開発ナショナルチームを結成した。現在すでにATFのコンセプトデザインと初歩的な分析・評価を終えており、S2FTM(超安全燃料)シリーズの研究開発に全力を尽くしている。(編集YF)

「人民網日本語版」2017年12月26日

コメント

最新コメント