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人権の法治化保障を強化する中国

人民網日本語版 2017年12月18日15:30

「中国の人権の法治化保障の新たな進展」白書がこのほど発表された。人権の法治化保障は(1)各人権に対する保障の法治化(2)法治化を整備する中で「国は人権を尊重し、保障する」との憲法の原則を体現する――の2つの次元を含む。人権の法治化保障は立法及び司法の段階で体現するだけでなく、行政及び法執行の段階でも体現する必要がある。第18回党大会以来、中国は法に基づく行政制度整備を秩序よく推し進め、公民が各人権を十分に享受できるよう一段と整った制度的保障を提供してきた。(文:常健・南開大学人権研究センター主任。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

第1に、職権法定制度の整備を秩序よく推し進め、行政権力の境界線を明確にした。第18回党大会以来、国は行政機関、機能、権限、手続き、責任の法定化を加速し、行政機関による法定外権力の設定を禁止した。権力及び責任のリスト制度を実施し、政府の機能、職責の権限及びその法的根拠を権力リストの形で社会に公開した。

第2に、行政法執行を厳格に規範化し、行政権力の行使を法に基づき制約し、国家公務員の行政職権乱用による公民の人権侵害を防いだ。第18回党大会以来、国は行政法執行手続きを整え、行政裁量基準制度の構築を検討し、公安法執行の基準と指針を細かく定め、行政法執行公示制度、法執行全過程記録制度、重大法執行決定法制審査制度を試行した。政府法律顧問制度と公職弁護士制度を推し進めた。

第3に、行政決定手続き制度の整備を秩序よく推し進め、公民の行政決定における参加権を法に基づき保障した。第18回党大会以来、国は公衆の参加、専門家の論証、リスク評価、合法性審査、集団討論・決定を重大な行政決定法定手続きと定めるとともに、行政決定諮問論証専門家バンクを構築し、専門性、技術性の高い決定事項について専門家、専門機関による論証を行うことを検討した。

第4に、行政監督制度の整備を秩序よく推し進め、行政権力に対する公民の監督権を法に基づき保障した。第18回党大会以来、国は公開を常態、非公開を例外とする原則を堅持し、行政許認可、財政予算・決算、保障性住宅(政府補助のある低中所得者用住宅)、食品・薬品の安全、土地収用・立ち退きなど重点分野で、政府情報の公開を積極的に推し進めた。行政機関の違法行政行為に対する苦情通報登録制度を構築し、通報ポスト・電子メール・ホットラインなど監督ルートをスムーズにし、新聞・雑誌、ラジオ、テレビなど伝統的メディアの監督作用を発揮し、ネット監督を運用・規範化した。

第5に、行政問責制度の整備を秩序良く推し進め、公民の人権を損なう行政決定に対して法に基づき責任を追及した。第18回党大会以来、国は行政機関内の重大な決定の合法性に対する審査制度を構築し、重大な決定の終身責任追及制度及び責任遡及調査制度を構築・実施して、権限を超えた、または手続きに違反した決定により重大な損失をもたらした者に対して、「決定者が責任を負う」原則に従い、決定者の責任を厳しく追及することを検討した。法に基づく行政制度整備を秩序よく推し進めて、公民の各人権がより全面的に、より速やかに、より確実に、より有効に保障されるようにしただけでなく、行政行為による公民の人権に対する侵害を有効に防いだ。

第19回党大会報告は「人権の法治保障の強化」を打ち出すとともに、「法治政府を建設し、法に基づく行政を推し進め、公正で文明的な法執行を厳格に規範化する」と強調した。これにより法に基づく行政の制度整備が引き続き推し進められるだけでなく、こうした制度の有効な実行化と厳格な実施が促進され、公民の各人権が法治政府による的確な保障を得られるようになる。(編集NA)

「人民網日本語版」2017年12月18日

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