日本政府は2016年から「働き方改革」の推進に力を入れ、企業に対して残業を減らすよう求めてきた。そのため、ユニークな対策を講じて、従業員が早めに退社できるようにしている会社も多い。ところが皮肉なことに、この改革により、日本では今、仕事が早く終わってもまっすぐ家に帰らずに、書店やゲームセンターなどで時間をつぶしてから帰る「フラリーマン」が増加中という。新華網が報じた。
フラリーマンらは退社後、レストランや書店に行き、ゲームをしたり、読書をしたりして時間をつぶす。ある子供二人の父親である男性(37)は「朝日新聞」の取材に対して、「この春から勤め先の『働き方改革』で、毎週1回は午後5時半に退社できるようになった」としたものの、妻には「今日も残業。がんばります!」とLINEでメッセージを送り、「ファミレスや書店で時間をつぶし、自宅に戻るのは午後9時すぎ」と明かした。「どうしても足が家に向かない」という。
多くの男性が、「自分の時間が欲しい」、「仕事のストレスを解消したい」としているが、「早めに退社して帰宅すると、家事や育児の手伝いをしなければならない」や、「家事を手伝いたいけど、なかなかうまくできず、結局妻に容赦ない指摘をされた」などと肩を落とし、「フラリーマン」になっている。
一方、日本の女性の間では「フラリーマン」をめぐり賛否両論が巻き起こっている。NHKが昨年実施したアンケート調査では、特に小さな子どもを持つお母さんたちが、「フラリーマンなんてけしからん!」と怒りの声を寄せた。ただ、「フラリーマン」に理解を示す女性も一部いた。
調査では、ある30代女性が、「子どもが小さいうちはできるだけ早く帰宅して欲しかったが、現在は、家にいられると逆にわずらわしい」、60代女性が「早く帰宅されても対応に困る」との声を寄せた。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年1月4日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn