文錦渡口岸で押収された日本産の大型ニシキゴイ(1月8日撮影)。
中国深センで8日、貨物トラックを空車と申告し、日本産の大型ニシキゴイを密輸しようとした業者が摘発された。深センの税関によると、深センの出入国検査場・文錦渡口岸で、輸入貨物トラックの中から、希少価値の高い日本産のニシキゴイ23匹とニシキゴイの稚魚120匹が見つかった。法制網が報じた。
同日午前、申請書に「空車」と書かれていた貨物トラックが文錦渡口岸から中国へ入国しようとした際、税関の検査を受け、税関職員がその車内で、発泡スチロールの箱入りの段ボール箱があるのを発見した。段ボール箱の長さは70センチから1メートルほどで、中には酸素入りの専用ビニール袋に密閉包装された日本産のニシキゴイ23匹が入っていた。ニシキゴイの大きさは平均85センチで、1メートルに達するレアなものもあった。その他、10-15センチのニシキゴイの稚魚120匹も見つかった。文錦渡の税関責任者によると、近年、大型の日本産ニシキゴイの密輸が摘発されたのは今回が初めてという。
日本のニシキゴイは、「泳ぐ宝石」とも言われる大型観賞魚で、寿命は60-70年。体長は1-1.5メートルになり、年齢や環境、水温によって、体の模様や色なども変わり、人気の高い観賞魚だ。日本のニシキゴイは高価で、中国でも数千元(1元は約17.3円)から1万元以上でやり取りされ、レアなニシキゴイに至っては数十万元で取引されている。
税関によると、中国の観賞魚市場ではその需要が日に日に高まっている。特に元旦、春節(旧正月)などの連休前になると需要が高まるため、一稼ぎしようとリスクを冒して観賞魚を密輸しようとする業者が出てくるという。
現在、押収されたニシキゴイは密輸を取り締まる当局や検査検疫当局が処理している。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年1月10日
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