中国では今後、一人っ子の人が両親の看病をするために有給休暇を取ることが容易になりそうだ。中国全国老齢工作委員会弁公室は23日、高齢者をめぐる2017年のニューストップ10を発表し、17年末の時点で、8省市・自治区が、一人っ子の人が高齢の親の看病をする場合、休暇を取得できるよう地方制度化したことを明らかにした。新華社が報じた。
同制度を制定したのは、黒竜江省、福建省、河南省、湖北省、広東省、広西壮(チワン)族自治区、海南省、重慶市。
うち、広西壮族自治区は、一人っ子の人で、親が60歳以上の場合、親が入院している期間、会社側は毎年最多15日間の看病休暇取得を認めるように規定している。休暇中、給料や各種手当、補助、ボーナスなどを減らしてはならない。
黒竜江省は、高齢の親が入院してる期間、その子供は就労している会社で看病休暇を取得することができると規定している。取得できる看病休暇は年間最多20日間で、一人っ子でない場合は最多10日間。休暇取得期間も給料や福利厚生は変わらない。
16年末の時点で、中国全土の60歳以上の高齢者の人口は2億3000万人で、総人口の16.7%を占めている。うち、空の巣老人(子どもが巣立った後に残された高齢者)の数は高齢者全体の51.3%を占めている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年1月25日
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