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中国、二人っ子政策が功を奏しアンバランスな男女比が年々改善

人民網日本語版 2018年01月23日09:43

中国国家統計局が先週発表した統計によると、2017年の中国における男性の人口は7億1137万人、女性は6億7871万人で、男女比は104.81だった。

17年末の時点で、中国大陸部の総人口は13億9008万人と、前年比で737万人増となった。同年の出生数は1723万人で、出生率は12.43‰、死亡数は986万人で、死亡率は7.11‰だった。人口の自然増加率は5.32‰。

17年末の時点で、中国大陸部の男性は女性より3266万人多かった。ここ5年間の統計を見ると、16年末、男性の数は女性より3359万人多く、15年末は3366万人、14年末は3376万人、13年末は3384万人、12年末は3386万人多かった。このように、男性のほうが多いというアンバランスな状況が年々改善されていることが分かる。また、ここ5年間における男女の人口の差の変化を見ると、17年の縮小幅が最大で、16年に比べて93万人減っている。

中国経済体制改革研究会の陳剣・副会長は取材に対して、「ここ数年、男女の人口の差が加速して縮小しているのは、二人っ子政策が全面的に実施されていることと大きな関係がある。以前は、子供を1人しか生むことができなかったため、男の子が欲しいという中国の伝統的観念から、女の子だった場合は堕胎するというケースが多かった。しかし、二人っ子政策が実施されるようになり、女の子であることを理由に堕胎するケースが大幅に減少し、新生児の男女比が均等になりつつあり、少しずつ正常な状態に戻っている。これが男女比のアンバランスを改善するのにつながっている」と説明した。

また、「中国では以前、男女の出生比率が、男性120:女性100という状態で、男性130:女性100という、異常な状態の農村もあった。それにより、現在、女性より男性のほうが多いという状況になり、悪影響も及ぼしている」と指摘し、「男性の人口が女性の人口よりはるかに多いと、たくさんの社会問題が起き、人口生態が脅かされ、経済・社会の持続的発展にも影響を及ぼす。なかでも結婚相手が見つからない男性が増えるという問題が際立ち、社会に大きな問題をもたらす」と強調した。

北京大学社会学学部の李建新・教授は、「結婚相手が見つからないという問題は、女性の場合は自主的選択の結果であるのに対して、男性の場合、自身の状況が足かせとなった受け身の結果といえる。結婚適齢期にもかかわらず結婚できない大勢の男性は、性欲が最も強い年齢で、それを正常な方法で満たすことができず、さらに、そのような男性のほとんどは往々にして社会の底辺に位置しており、必要な発散方法がないとなれば、必ず大きな問題をもたらす」と指摘した。

特に、中国の農村地域に住む、生活の質や文化的水準の低い男性は結婚相手を見つけるのが難しくなる。そして、それが他の問題へとつながっていく。

陳副会長は、「女性は往々にして、条件が自分と同じか、自分より少し高いレベルの男性を好んで選ぶ。全体的な教育水準や社会の生活水準が向上するにつれ、女性自身の条件も向上し、条件のより良い男性を見つけるというのはさらに難しくなっている」と指摘した。

李教授も、「中国はすでに高齢化社会に突入している。未婚者の数が増加すれば、将来的には国家全体の社会保障問題が一層複雑になり、社会保障が難しくなる」と指摘した。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年1月23日

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