日常生活において、事の大小に関係なく、常に物事にとらわれ、なかなか決定を下すことができない症状を、「選択困難症候群」と呼ぶ。中国青年新聞社社会調査センターと問巻網は先週、2007人に対するアンケート調査を共同で実施したところ、回答者の84.7%が「自分は選択困難症候群」と認識しており、選択の難しさを克服するため、「自分をもっとよく知る必要がある」と考えている人は50.5%に上った。中国青年報が伝えた。
回答者の年代別比率は、2000年代生まれが1.7%、1990年代生まれが28.1%、1980年代生まれが50.8%、1970年代生まれが14.4%、1960年代生まれが4.3%だった。
調査において、「自分は選択困難症候群であると思う」と答えた人の割合は84.7%、「自分の選択困難症候群はかなり深刻」とした人は15.9%、「選択困難症候群ではない」と完全に否定した人は11.1%。選択に困ったときによく口にする言葉としては、「まあどうでも良い(62.8%)」、「どっちもいいと思う(38.1%)」、「わからない(34.2%)」などが挙がった。
回答者が選択困難に最も陥りやすい状況については、「購入商品を決めるとき(54.0%)」が最多で、「食事をする時にレストランや料理を決めるとき(53.4%)」がこれに続いた。このほか、「旅行の計画を立てるとき(42.5%)」、「複数の採用オファーが得られた場合(30.9%)」などが挙がった。そして選択した後、「しばしば後悔する」と答えた人は17.4%、「時々後悔する」は66.3%、「後悔したことはない」が10.1%だった。
回答者のうち、「選択困難症候群は、時間とエネルギーを浪費すると思う」と答えた人は44.7%、「選択困難症候群によって、自分自身がマイナス感情に陥る」とした人は43.7%、「選択困難症候群によって、自分の生活をしっかりコントロールできなくなる」と感じている人は41.2%としている。
「選択困難症候群」になる主な原因として、「他人の意見に簡単に左右されるため(55.1%)」が最も多かった。この他には、「自分自身がしっかりした考えを持っていないため(45.0%)」、「いつも、もっと良い選択肢があるのではないかと思ってしまう(39.4%)」、「完璧を追い求めるゆえに自分をとことん追い詰めてしまう(38.6%)」、「失敗するリスクを負いたくないために、あえて決定することを避ける(34.8%)」などが挙がった。
選択することが困難な場合の対策として、「周囲の人に意見を聞く(60.3%)」、「他人と同じ選択をする、あるいは追随する(40.8%)」、「家族や先生など年長者に相談する(35.3%)」、「ネット上で助けを求める(34.9%)」などの意見が寄せられた。
「選択困難症候群」をどうすれば克服できるかについて、「自分をもっとよく知ること」と答えた人は50.5%と最も多かった。この他には、「予測や目標を合理的に設定すればよい」とした人は48.1%、「あらかじめ計画をしっかりと練って、臨時の選択が生じることを極力避ける(45.2%)」、「あまり完璧を追い求めないようにする(38.7%)」、「自分の直感や第一印象を信頼した方が良い(30.8%)」などの提案が挙がった。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年1月31日
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