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春節の消費に変化 日本人より現地に詳しい中国人観光客 (2)

人民網日本語版 2018年02月26日09:04

▽日本人より現地に詳しい中国人観光客

「日本経済新聞」の22日付報道によれば、日本を訪れる中国人観光客が数年前から大幅に増加している。初めの頃は数十万円もするブランドジュエリーや大量の家電製品の「爆買い」が注目を集めたが、ここ数年は買い物熱は低下して、観光客はより魅力的な観光地を求めるという具合に変わってきているという。

「毎日新聞」の21日付報道では、中国人は日本情緒が感じられて、しかも団体ツアーでは行けないような場所を求めているとした。日本最大の旅行会社JTBによると、春節連休には北海道で流氷砕氷観光船に乗って流氷を眺める中国人観光客が昨年の2倍に増え、江戸時代の雰囲気が残る川越の散歩も人気がある。「爆買い」が沈静化するとともに、恋人や家族と一緒に日本で旅行の楽しみを味わう人がどんどん増えている。こうした人々は温泉へ行ったり、地方のグルメを味わったりはするが、ブランド店には足を向けない。「日本テレビ」の報道では、中国人の目下のトレンドは「体験の消費」で、日本人と同じように正月の餅つきをしたり、雪で遊んだりするのが人気だ。場合によっては日本人よりも現地のことをよく知っていたりする。

▽消費が多様に実用的に

スイスの経済紙が21日に伝えたところによると、世界には中国人観光客ほど欧州経済に重要な影響を及ぼす観光客を擁する国はない。中国人観光客は欧州の多くの国にとって最も高い購買力をもった外国人観光客クラスターだ。ただ中国人消費者は要求がますます厳しくなり、他の分野にもこれまでより目を向けるようになったのでうかうかしてはいられないという。

ドイツ2位の日用品チェーン店ロスマンのベルリン支店のマネージャーの話によると、「今年の春節にうちの店に買い物に来た中国人観光客は昨年の2~3倍に増えた。(ドラッグストアの)DMや(スーパーの)アルディといった低価格商品を扱う店で買い物する中国人観光客もますます増えている。中国人消費者は支付宝(アリペイ)の利用などで割引きや優待といったサービスを利用することができ、割引率は5~30%、対象はショッピング、レストランだけでなく、名所旧跡の観光などにも広がる。

ドイツの経済紙によれば、中国の中産階級がますます多勢を占め、欧州旅行をする層にも変化が生じ、女性旅行者と家族旅行が主流になりつつある。このことが中国人消費者の欧州における消費に影響を与え、消費をより実用的なものにしているという。

ドイツのケルン大学のロドフ氏(経済学)は、「中国人消費者の消費行動がより理性的になった。これは一つには中国人観光客がより多様化したからだ。特に中高年の消費者は商品のコストパフォーマンスをより重視するし、ぜいたく品のほとんどが中国でも買えるようになったこともある。次に中国人消費者が今、欧州に行くのは単にショッピングが目的ではなく、文化の体験といった方面にお金をより多く使いたいと考えるようになったからだ」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年2月26日


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