リーダーシップをテーマにした講演をする鳩山由紀夫氏(撮影・馬元豪)。
日本の元首相・鳩山由紀夫氏が14日、北京師範大学新興市場研究院のディスティングイッシュトプロフェッサーに就任し、同大学の発展途上国修士学位プロジェクトで学んでいる学生46人を前に、リーダーシップをテーマにした講演を行った。中国新聞網が報じた。
鳩山氏は、「『一帯一路』(the Belt and Road)イニシアティブの下、日中両国が協力できる分野はたくさんある。例えば気候変動の問題などで、双方は手を取り合って共に努力できる。石炭やエネルギー、植樹・造林なども協力できる分野だ」と語った。
北京師範大学の発展途上国修士学位プロジェクトの学生らと記念撮影する鳩山由紀夫氏 (撮影・馬元豪)。
鳩山氏は、「私が以前言及したように、『東アジア共同体』構想と『一帯一路』イニシアティブは方向性が同じ。経済発展もとても大切だが、戦争が起きると、全てが台無しになる。そのため、経済発展より平和のほうが大切。これは至極当然のことだ」との見方を示した。
テーマの「リーダーシップ」について、鳩山氏は、「『論語』では、リーダーシップに最も必要なのは『道』、つまり、自分のしたいことを追求することとされている。私はこれまでずっと『友愛』の精神で『東アジア共同体』を作ることを望んできた。これが私の『道』であり、その中の自由や平等の思想も重要だ。祖父が『尊重し合い、理解し合い、助け合うように』と言っていたが、これをさらに広げて、支え合い、認め合うべきだと思う。また、論語で述べる『恕』、『仁』も友愛の精神と非常に近い思想だ」と語った。
北京師範大学のディスティングイッシュトプロフェッサーに就任した鳩山由紀夫氏 (撮影・馬元豪)。
講演終了後、鳩山氏は学生らと記念撮影をしたり交流を行ったりした。キルギスタン人の学生は、「鳩山氏が恕、道、友愛、平和を『論語』から引用し、自らの経験と努力を結び付けて、自身にとってのリーダーシップについて語ってくれ、どの国の発展にとっても参考になる内容だった」と感想を述べた。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年3月19日
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